藤原定家撰なる小倉百人一首
選ばれた凡歌人やら駄和歌の悪口数多なんだが、百人の歌人にそれぞれ一首を選び一編の詩華集を作り出すってアイデアは、、、定家が濫觴かどうかはともかくアンソロジーの定番のひとつになったことは確か。
その後、足利幕府九代将軍義尚の
新百人一首
歴代将軍の中では和歌の上手とされるが、他人の歌を取り違えたり、同じ歌人から二首選んだりとか、、、揶揄の対象(^^)
それに比べて新々百人一首(丸谷才一)は遥かに出来が良い。
一首一首と拾い読みに最適ですから、文庫版の方が寝っ転がってよむに便利。
極めつけはこれ! 愛国百人一首
男時(武ばった時代)には尊皇愛国、戦意高揚和歌の編纂が当時の有名歌人を集めていまや「反」日新聞となった某社の協力で昭和17年に完成。
残念ながら志ざしが悪かったのか、歌の呪術力はあめつちをも動かさなかった。
事の性格上万葉歌人や国学者、勤王の志士が総動員され、反天皇的な立場と思しき人物は全て排除されている模様。
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