気取ってオリジナルタイトルのまま(^^)
直訳すれば、オルフェーブル河岸36番地
何だろう?って
オルフェーブル36を倭風にいうと桜田門
つまりパリ警視庁のこと
無機的なタイトルですが(フランス映画にはままあるのですよ)その味も素っ気もないタイトルが、センスある倭の映画人の手にかかれば(これもまたままあるのです)
あるいは裏切りという名の犬
パリ警察を舞台にする三部作の第一作目...というか、これが大評判になったから三作まで製作された。二作目以降の評価は知らないが、倭国公開タイトルだけは、、、二番煎じ、三番煎じなんですよ。
やがて復讐という名の雨
いずれ絶望という名の闇
すこし笑えます(^^)
実に素晴らしいフレンチフィルムノワール。
フィルムノワールって元来はフランスの映画評論家によるアメリカンの犯罪映画のあるジャンルの名称ですが、逆輸入の形でフランス映画にも形容されるようになった。
自由恋愛のお国柄ですが、オンナっけはあまりなくて、ホモチックな男の友情と裏切りや葛藤なりがムンムン。
この映画もそのセオリー通りですが、ギリシア悲劇的な古き良き時代の任侠映画風です。
任侠映画は主人公の出所シーンに始まり入獄シーンでエンドマークなんですが、これは不幸の連鎖に翻弄された元司法警察職員が主人公だからでしょうか、ある意味での「ハッピー」な結末。
セザール賞の主要部門にノミネートされましたが、どれも受賞は出来なかった無冠の傑作
記録に残ることよりも「記憶」に残る方がいい
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