2022年2月22日火曜日

活弁

 たかだか30年あまり

単なる歴史の残照に過ぎないが、、、
活動大写真の「語り部」が活動弁士




こんな奇妙な存在は倭国系だけ。
識者によれば、話芸の伝統らしい。人形浄瑠璃や講談、落語、語り芸の発展系と言われればそれらしい。

ヒトザルの外部情報の認識の八割は視覚だそうな。

にも関わらず、弁士とやらの聴覚情報に有意差があるのかってプチビックリ。


活弁の奮闘ぶりは、よく目にはしますが、短い期間ながら結構紆余曲折。

一般的に認識している、、舞台左袖に正装して鎮座し美辞麗句の口上ばかりが有名だが、あれは後年の一例

アニメの吹き替えみたいなザル芸やら色々あったらしいし、それをひっさげて植民地や移民先まで出張ったいったとかや。

普通は、少人数のオーケストラ(あるいはレコードによる音楽再生)がついて、動画の合間にテキストショット。加えての弁士の美辞麗句


東山三十六峰草木も眠る丑三つ時、、、


春や春 春南方のローマンス


書いているだけで気恥ずかしくなるが、「これにて一巻の終わりと相成りまし....」は未だに来歴は忘れられても生き残った弁士の口舌の最後の決め台詞




さて、、、心ひそかに懸念するのが、字幕スーパーの未来

一体誰が字幕スーパー情報を作るのだ?

AIが絶滅させる職業のなかに字幕スーパー翻訳があったかどうかは記憶にない。

しかし、一定の制約下での翻訳業務。

出来ないはずはないが、文藝の芳醇な香りは期待してもいいのだろうか?


かの「カサブランカ」の名台詞


君の瞳に乾杯


非常識なまでの意訳だが、名台詞ってみんなこんなものです。映画タイトルもまた然り。

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