やっぱり「雪月花」を一首の中に一緒に盛り込むのは無理がある。
はやい話がたいした和歌がない。
そして、三種の景物(三景とか三園)を雪月花に比定するに至っては、これはもうこじつけ(^^)
ところで「雪月花」と当たり前のように並べますが、これは白楽天に由来する音読語であり、倭語としては「月雪花」の順番が伝統だとか、、、(根拠や出典は知らない)
しかし、宝塚歌劇団は今は五組ありますが、発足当時は一組。公演数が増えるにつれて、月組、雪組が作られた。つまり建制順のトップは花組。
大衆人気はさておき、宮中席次はそういうことだから伝統的「順番」とやらも疑わしい。
なにごとも欲張りは良くない。
スリーカードもいいが、ツーペアで、、、
きさらぎや
野辺の梅が枝 折りはへて
袖にうつろふ 春の淡雪(順徳院)
花の色も月の光もおぼろにて 里は
梅津の春のあけぼの(他阿)
順徳院(後鳥羽院の皇子)は定評のある歌人だから兎も角も、、、他阿は知らない。
一遍上人が起こした時宗中興の祖だそうな
そんなことよりも、この和歌は実に素晴らしい
さいごは、、ワンペアなんだが好きな歌。
現代語訳があまりな直訳なんですが、、アルコール度が一首に漲り、爽快感満載だし、雄渾でもある。
乾杯の歌(椿姫)を万葉調にするとこうなるんだ!
大伴坂上郎女の作品。
ちなみに万葉集では「冬の相聞歌」です。
梅ならば春ってな脊髄反射は宜しくない。
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