F・フォーサイスはBBC記者を経て作家へ
MI6にも在籍したのか?と錯覚させんばかりの内情肉薄エスピオナージュ系スリラーの大家。しかし、ブリティッシュ伝統の重厚さよりもアメリカンなアクティブ感たっぷりだから、、実に読みやすい。
ドゴール暗殺劇の「ジャッカルの日」や傭兵とロジスティックテーマの「戦争の犬たち」は某国の秘密警察組織のトレーニングブックにも採用されていた。しからば、、かの御仁も訓練生の頃は内容を徹底的に叩き込まれた筈だ。
しかし、御仁が愛書家とは聞いたことがないし、壮大な宮殿のような私邸には柔道場はあるが図書館はなさそうだ。
ならば、フォーサイスの最高作「悪魔の選択」は読んでいないだろうから、老婆心ながら書籍解説をしてみよう。
The Devil’s Altenative
かの世界ではどっちに転んでも悲惨な結果、、というようなニュアンスで使われます。
かなり複雑なプロットなスリラーです。
民族的怨念を晴らすためKGBトップの暗殺を企てるウクライナレジスタンスの策謀
一方で食糧増産策は大失態の果て未曾有の大飢饉を生みかねない危機の中クレムリンの内部は「軍縮を条件に食糧を譲受するか電撃侵攻で欧州を制圧し小麦を捥ぎ取るか」の大抗争
ウクライナテロリストの暗殺は成功したが、ハイジャックによる逃亡は失敗。西ドイツに拘束されるが、テロリストグループは暗殺成功を世界に宣伝する必要性から倭国のスーパータンカーをシージャックし、テロリストの解放を要求
実はクレムリンの内部情報はMI6のエージェントがベルリン時代の昔の恋人を通じて偶然にも把握しており(なんだかあまりにご都合主義だなあって当時も思った)...その情報を知った英米首脳は、、、対応に苦慮する
テロリストを解放すればクレムリンの軍縮和平派は失脚しWW3は目前。解放しなければ、アムステルダムのスーパータンカーは破壊されヨーロッパの海は100万トンのオイルで汚染される、、、
名題は、、、テロリストの最後の言葉
柔道なんかに志し、、全てのことは柔道から学んだ!と豪語し、なんか迎合本までJOCが1や国営放送記者がよいしょしたようで出版されています。
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