2018年9月2日日曜日

夏炎汗塩味牛舌平目



御披露したはずだが、前衛俳句を狙った会心作なんだが、困ったわねえ。
どう読もうか(^^)

なつほむら...なら普通だが、
なつかぎろひて...も捨てがたい。
定型では五音だが、字余りも破格で許されるし、
導入部としてはインパクトがある。

しかし、前者ならば真昼の風景だが、
後者だと朝焼けの頃
世界が変わる。

次は、
アセシオアジ....なんとも散文的で、居心地が悪い。
カンエンノアジならまだましか
ちなみに、牛は二句目に属しますから
カンエンアジギュウ

三句目ですが、

シタヒラメ
タン・ヒラメ のどっちにしようか。

作者が作品をこう読んで欲しいなんて読者に阿るのは考えもの
勝手に一人歩きをする存在。
しかし、出来はあまり良くない。


昭和の前衛歌人、塚本邦雄先生の作だと...

血統書附紀州犬牡進呈葵荘十二階四夷安代  

なんだか新聞の三行広告であっても、一転短歌となる
さすがに昭和の藤原定家
最初の歌集「水葬物語」には

当方は二十五、銃器ブローカー、秘書求む。―桃色の踵の

名歌の誉れ高く仮名交じりに多少親切ですが、後年であればきっと...

当方廿伍銃器仲買人求秘書桃色踵

最後の桃色踵がなんとも官能的です。

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