2018年9月22日土曜日

単に表音でなく表意も





南蛮渡来のハイカラ品の濫觴は、長崎、横浜、神戸あたりに
決まっています。
何処が一番か?口角泡を吹き議論するほどの事でもない。
今に至るまで隆々とお店を構えているところにこそに
栄誉が与えられのがいい。

放香堂

本業は京都の茶商
天保年間にまで遡る老舗(この程度で老舗はなあ...)
京商人にありがちな新規もの大好きで、和茶の輸出を手掛ける為
元町通(旧西国街道)に店を構える。
勝海舟さんと親交があり、彼のアドバイスかどうか知らないが
コーヒー(珈琲)を手掛ける。
和茶の焙煎の亜流で手探りで始めたようですが、
さまざまな試行錯誤。
いまでも、コーヒーミールではなく専用の石臼を使っています。
豆はアラビカ種
一番一般的で先物取引の代表銘柄でもある。

日本最古の加琲

の看板効果かグルメ記事を読んだのか
老若男女貴賎都鄙が毎日押しかけるのは慶賀の至り
本業の日本茶のレベルの高さがあまり評価されないのは残念。

因みにコーヒーは、さまざまな漢字が当てられてきましたが、
珈琲に落ち着いたようです。
なんちゃらなる蘭学者の命名ですが、赤いコーヒー豆を
かんざしの花飾りと飾りの紐にちなんだという
センス満載のヒット作。


最近珈琲店の方は改装しましたが、
和茶販売処は昔のまま
明治レトロの雰囲気も味わってくれると嬉しいのですがねえ。

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