幼稚園には行かせてもらっていないし
かけっこでビリになるくらい足が遅くはなかったし
ニキビに悩むこともなく、
レモンは黄色になったものしか知らない。
そもそも、おなさ馴染みの女の子って周りにいなかった。
筒井つの 井筒にかけし まろがたけ
おいにけらしな 妹見ざるまに
伊勢物語では「過ぎにけらしな」となっていますが、
謡曲「井筒」のほうが、生い、老い、負い....
多岐に懸けられるから使い勝手がいい。
24号台風襲来だと言うのに、能楽堂まで足を運んだのは
井筒、阿漕の能二番鑑賞のため。
ケメ子さまは老女の集まり(つまり同窓会)に
いそいそと出かけ、お帰りは夜半らしい。
能「井筒」は、誰もがイメージする典型的なスタイルの能である。
季節は秋
若い里の女と諸国一見の旅僧が登場する複式夢幻能
素材は伊勢物語
おはなしとして、紆余曲折があったおさななじみ同士の
ハッピーエンドよりも、
風吹けば 沖つ白浪 竜田山
夜半にや君が ひとりこゆらん
やって来ました倦怠期
男は、山の向こう側の愛人宅にいそいそと
平然と送り出すオンナへの疑惑
オトコが出来たのか?
出かけたふりして、オンナの挙動を探るに...
先程の、沖つ白波竜田山の歌
優しい心情にこころ打たれてよりが戻ると言う部分がいい。
やっぱりオトコのこころを掴むには、胃袋よりも
おもてうらのない優しいこころね。
コロリと騙され、二人は共に白髪の生えるまで幸せに...
それは知らない。
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