2018年9月25日火曜日

和風ライオンキングズ


大奥が舞台らしいがようわからん。
明治の頃に出来た首振り体操だけが有名な歌舞伎の演目



舞台は山西省の清涼山。
空中の仏教都市
遥々とやって来た旅の僧
千尋の谷にかかる「石橋」を前に杣人が声をかける。

歌舞伎の石橋もの、つまり「鏡獅子」の原型
式楽として晴れの舞台にだけ演じられる勇猛な二匹の獅子舞がウリ
通常カットされる前半部の前シテとワキの問答も含めた完全版は滅多に拝見出来ない。
見逃すとまず此の世での鑑賞は叶わないが、たまたまDVDをお借りできました。

歌舞伎のように台の上で獅子が首振り体操をやったりはしません。
しかし、獅子口なる面をつけた赤頭白頭二頭による比類のない激しい舞。
見た目華麗ですが、主題は文殊菩薩賛歌である。

清涼山は文殊菩薩の聖地だし、悟りに至る智慧の象徴が文殊菩薩
千尋の谷底に突き落とされた子獅子が這い上がり、ジャングル大帝に...
なんてテーマなら、それは巨人の星だし、歌舞伎仕立ての親子の愛憎劇。







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