2018年9月3日月曜日
溺れちゃいないが藁にでもすがろうか
厚労省の「職業分類」一覧を眺めています。
自称「天下の素浪人」ですから、仕官の道でも・・・って、それはない。
浪人は、身分であって職業ではない。
シュウカツ中の武士階級を意味する場合が多いが、
「天下の素」と形容詞がつけば、話は変わるのです。
さてさて、いろんな職業があるものです。
ざっと見た限りで、
殺し屋
賭博師
詐欺師 なんて職業は載っていないようですから、一応「合法的職業だけ」を掲載分類なのだ。
祈祷師 ってあります。
霊能者、おがみ屋も同類です。
一般に「祓魔師」という表現もありますが、
英語読みの「エクソシスト」のほうが認知度が高い。
しかし、エクソシストはともかく、なんとも胡散臭い職業である。
見ようによれば、愁訴外来の専門医、精神分析医、
ナンチャラセラピーも同類である。
あえて違いを言えば、国試に合格し一応の職業訓練をうけるいるかどうか程度だろう。
別に国試合格だから能力があるとは言っていない。
立派なドクターでも包帯の巻けない、注射をすれば恐ろしく下手もいる。
心の重荷みたいなものを寄り添って一緒に持ってあげましょう
という琴線に響く口先三寸がどの程度かってことであり、
それに法外な報酬を要求さえしなければ霊感商法と指弾される事もない。
ある方(ちゃんとした修験道の大行者さま)に伺ったが、悩み相談って簡単らしい。
最初から相手さんが手の内をさらけ出してくれるわけで、
それらしい事を自信たっぷりに言えば済む。
ちゃべれば気が済む。
聞いてさえもらえれば心が落ち着く。
介護ビジネスのなかで「おしゃべりの相手」というのがあるが、同じようなものだ。
法外なお布施さえ要求せず、お賽銭程度の気持ちでお財布を広げてくれるように仕向ければいい。
とかなんとか、ちゃべっているうちにその気になり、言葉巧みに・・・・
護摩壇を焚いてもらい、加持祈祷を依頼することになった(苦笑)
お布施は明朗会計。
気持ち程度と思えばしれてます。
在家の・・・って、修験道の行者の多くは在家に決まってますが、
いわゆる「山伏」の端くれってその辺に結構います。
まさしく端くれであって、大先達の後を金魚の糞よろしくついて回るだけ。
吉野の蔵王権現をスタートに大峰山系を歩き回る。
一応は宗教という事になっていますが、
倭国古来の山岳信仰に神道や仏教が混合した原始的な信仰である。
教義が定かでないところからして、宗教というにはおこがましい。
しかし、本尊はあります。
蔵王権現
倭国の宗教の本尊は、日本神話の神々が本地垂迹で仏の皮をかぶっているか、
インド由来と相場が決まってますが、
この御神体だけは、固有の神と言われていますが、内実はよく分からない。
見た目は、明王ですが・・・まあ、信ずれば救われますから、
あまり理屈っぽく考えないほうがいい。
祈祷師の才能はどこで決まるのかよく知らないが、
多くが密教系の修行者である。
歴史上、多くの祈祷師が登場しますが、誰が一番かはよくわかりません。
吉備真備(あれ・・・ゲンボウだっけ?)は、
聖武天皇の母親(宮子夫人)の心の病を快癒させた
祐天上人は、下総にすむ累という女の悪霊を退散させた
横川の僧都は、葵上に取り付いた六条御息所の生霊を退散させた
まあ、調べればあれこれ結構おいでになりますが、
明治のころの「飯野吉三郎」が有名ところでは最後。
もはやそういう時代じゃないから、いまさら職業にはなあ....
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