2018年9月9日日曜日

頭が良い!





世間的に見ていかがわしいもには山とあるが、知能指数なるものも、そのカテゴリーに入ると思っている。
高ければ「頭が良い」。
間違いではないが、その言葉の意味づけが難しい。
知能とは、多岐多様な知的活動の特性を言う。多岐多様と言うのが曲者で、測定方法が多岐多様を測りがたければ
その結果は意味をなさない。
巨大な知性の大伽藍(脳髄のこと)を隈なく測定できる方法があれば教えて欲しい。
極めて単純に言えば、現在行われているIQ検査の結果とは、早熟度測定か母集団での偏差値かどちらかである。


天才たちのIQランキングというお遊びがあるのですが、
300とか400とか馬鹿馬鹿しい数字が並んでいることはさておき
「知能指数が高い=天才=人類の歴史への貢献度」を意味しないことだけは確かだろう。

まずもって、音楽家が登場しない。
三歳で作曲が出来たらしいモーツァルト様が天才でないはずが無く、後世への貢献度の大きさはそんじょそこらの
科学者の比ではない。
ゲーテやスタール夫人が登場しても、シェイクスピア殿のIQはどこをみても記載がない。
どっちが上か何て言わないが、人類への貢献度はこの劇作家にしくものはない。

要するに、人文科学や社会科学的知性を測定出来るように設計されていない、置換すれば測定方法としては不完全だということだ。
ライス元国務長官は、アイビーリーグに飛び級で入学したほどの知能の持ち主ですが、
彼女の公表されているIQは、たった136(六歳の頃の測定値)。再度言いますよ、たった!
外交官としての才能は、他国と不仲になることだけでしたから、まあ正しいのかも・・・・苦笑

最近の幼稚園や小学校でIQ検査をするのかどうかは知らない。
十歳で神童と言われたキーボード奏者(つまりは20歳過ぎるとただの人)はやらなかったみたいだ。
だって、父親が知らないのですから・・・・
入社試験でもIQ検査もどきテストがあるらしいって、いったい意味合いは何ですかねえ。
教科書丸暗記では解に苦しむ問題集・・・ならば有意差ありだ。
むしろ大学入試でそうすれば良い。


知っていることは、刑務所に収監される際にはIQ検査を必ず実施するらしい。
IQのレベルで収監する刑務所を決めているとも言われますが、よく分からない。
ただ確かなことは、世間水準よりも低位だと言われている。
家庭環境等就学環境にもIQ検査の結果は左右されますから、知力がないと言うよりも不幸な育ち方をしたという方が
正鵠を得ている可能性が高い。
ということで、最強の治安対策は教育の充実という蝸牛庵の毎度の主張になるのです。





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