愛知県の公立高から東京の私学へ
映画の脚本家修行と称してフランス留学
帰国後作家の道へ
家業の僧侶との二足の草鞋
直木賞他に輝く....
享年 65歳
長からぬ人生だが、まあそれなり
実のところ、作家にとって良い読者ではなかった。
雰囲気ならば、赤江瀑の方を好む。
連城三紀彦よりも少し上の世代。
正真正銘の耽美派だが、売れっ子にはなれなかった。
たまたま手に取ったのが、連城三紀彦さんの短編集
宵待草夜情
想像以上の耽美と倒錯感
情念で狂おしくなる女たちが主役の独立した連作
時代は明治から昭和ですが、それぞれにオチのあるミステリー仕立て。
時代という遠景は雰囲気を醸成し、
ワキの男たちがシテのヒロインとツレのオトコとの絡みを
あやつる。
どれもこれも、小さくも修羅物の能の佳品に見えます。
ヒロインをシテ(主役)だと行きがかり上書きましたが、
単に狂言回しに踊らされている存在だと行間は主張します。
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