2018年9月1日土曜日

俠客萬屋



歌舞伎の名門の流れをくみます。
長男ではなかったので、名跡はつげない。
一念発起、退路を断ち
檜舞台役者から河原乞食へ。
しかし、東映の大看板にまでのし上がりました。

笛吹童子
一心太助
宮本武蔵

時代劇大東映城は萬屋錦之介が築城したようなもの
しかし、落城の憂き目から任侠砦に転居
どうも、彼の居場所はなかったみたい。
なんてったって鬘モノがお似合い。
丸刈に着流しなんて....


ところが、唯一と言っていいのが、

日本俠客伝の第一作

主演は高倉健なんですが、特別客演
これがねえ
なんともフレームにキッチリと収まらない。
座りが悪いんだわ。
萬屋も向かないとさとり、テレビ時代劇へ
拝一刀や鬼平で大人気、相応の成功を納めました。


本人の向き不向きもありますが、シナリオの稚拙さ。
この手の映画に付き物のエレメントはてんこ盛りなんだが、
どうも消化不良です。
健さんもまだ若い白塗りヤクザ。
往年の寡黙重厚感には程遠い。
まさに、男の顔は履歴書。




0 件のコメント:

コメントを投稿