例えばだが「カインとアベルの末裔の戦略的パートナーシップ」ってタイトルの方がうけるかも知れないが意図するところの講釈が煩わしい。
まず「文明が文明たる五つの条件」の孫引きでのご紹介
定住する相当数のヒトザル
文字の活用
統治システム
社会インフラ
交易
逆に言えば、何が理由かはさておき、どれかが瓦解すれば(又どれかが崩壊すれば連鎖的に全体が....)その文明は衰亡するのが歴史法則だということ。
クラシックローマ衰亡の原因はさまざまに論じられるが、ある識者は「物流システム」の崩壊だという。
ローマ街道とはローマ帝国なる進撃する巨人を支える血管網であり、非常時....蛮族の侵入に対しては各駐屯地からローマ軍団が瞬時に駆けつける軍事道路であり、平時には各植民地から諸物資を円滑にインベントリーする産業道路であった。
山を削り、橋をかけひたすら最短最速に移動できるようなウェブ状の道路網(迂回ルートを沢山つくっておく)を建設するのは大事業だったが、それを維持管理するのも大変な労苦であった。
けだし、創業も守成も大事である。
今日のお題は「交易」のことですから、煩わしい講釈のはじまり。
神話が教えるところでは、兄弟の殺し合いの果てにカインの末裔は第二次産業に転じ、アベルの方は非定住な遊牧から商業(物流業)に進出したとされる。
定住民が文明として進化するには、余剰生産物と不足物資の効果的効率的な交換なくしては成り立たない。
儒学的な「賤商」なる侮蔑語ほど愚かしい事はない。
生産する価値はもちろんだが、効果的に消費できうる環境整備する価値もあるわけだ。
ここに恩讐を越えての戦略的パートナーシップが成立する....がいつも友好的な関係でいられる訳ではない。
所詮は敵味方の関係
物流の革命の諸段階が文明を発展させた(これまた孫引きだが、かなりシンプルにしました)
四つ足の家畜化と車輪の発明(荷馬車)
自然エネルギーの活用(帆船)
化石燃料の活用(蒸気機関と内燃機関)
ラストワンマイルの超克(コンテナと宅配)
この先はどうなるんだろう?
AIがいかなるシンギラリティをもたらすのはアタシにはわからない。
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