つきなみな縁語掛詞を駆使したわかりやすい和歌.......一応三十一文字の定型詩です
遊女の辞世の句として披瀝されていますが、彼女は無筆。明らかに捏造です。
有吉佐和子さんの短編は読まれる事はないが、彼女が戯曲にリフォームし、人気演目として今に至るが、確かによくできています。
彼女の小説は、、それ以前にテレビ版の「紀の川」を観て、、、あまりに下手くそな和歌山弁にげんなりしたから遠ざけています。
いま思えばリアルにやれば、あまりに汚い倭語だからオブラートに包んだんだろうなあって
まあ郷土愛(^^)
幕末の横濱の遊郭
捏造された女郎の辞世の句
マダムバタフライやら唐人お吉
なんかから「攘夷か愛か」なんて、勝手にメロドラマを連想したアタシ....無理からぬものもあるんですよ
初舞台は、杉浦春子さんがヒロインを演じたそうですが、その後もあれこれ、、、水谷八重子に大地真央
今回はあの玉三郎さま
あれこれ見比べたら訳ではないが、こりゃ玉三郎さまの「一人喜劇芝居」みたいなもの。彼が歌舞音曲に秀でているのは当然だが「芝居」も出来るのだ!
古典歌舞伎以外を結構演じている事は無論知っているがコメディもやれるのは知らなかったし、芸歴を眺めても初めてだし、実際に喜劇的演技って難易度が高いのよ。
ものがたりは、自裁した花魁が攘夷女郎に仕立て上げられて、はからずもその語り部となるのが、芸者の玉三郎さま。
細やかなエピソードにおひれがついていつの間にか壮大なサーガとなり、虚と実の境界線も何が何だか....
玉三郎さまにも虚実が判然としなくなる
結構な歌舞伎役者のラインナップです。
三津五郎、海老蔵、勘三郎なんて大名跡が、、、
その他毎度の、橋之助、勘九郎、七之助
それに獅童
豪華役者をチョイ役風に使い倒すから玉三郎さま出ずっぱりな一人芝居に見えてくる。
同じ演出ではないだろうが、杉浦春子や水谷八重子の演技は心配しないが、あとの「芸者」役の女優さんには荷が重いだろうなあ。
人気作なんだが、上演される機会がすくないのはそういう事
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