國史に関しては、高校の教科書は定番の「山川版」だったが、歴史用語ばかりが盛り沢山で歴史学の面白みには縁遠い。
だから、平泉澄氏と井上清氏の通史を貪るように読んでいた。
方や国体明徴派史家であり、彼の通史では、壬申の乱の記述はないし、南北朝時代ではなく吉野朝....
一方は教条的唯物歴史観ですから、、、古代奴隷制体制においては...なんて書いてます。
右に左に歪んだ歴史観を同時に学ぶ事は、、実に面白い。
そんな面白い國史がいつから選択科目になったのだ?
世界史は履修必須らしいが、、、昔ながらの教科書スタイルならば、あんなものは世界史ではない。
地域史(西洋史とか東洋史とか)をパラレルに書いてあるだけで歴史のダイナミズムが欠如している。
京都の東洋史学の大家から伺ったこと。
東洋史を研究する輩で、アホ馬鹿(成績が悪いという事らしい)は辺境史、普通程度は中国史。最優秀な学生は東西交流史を目指す......そうな。
中国史に関して碩学と言われる方はそれなりにおいでになりますが、東西交流史となれば、、、目指しはしたがあまりに広範な巨峰的世界だから歯が立たないという事らしい。
元プロスポーツのコメンテーターが、舎人(とねり)をなんだか抱腹絶倒の読み方をして....つまらない事が話題になるものです。
まことに失礼だが、ちゃんと読めたらニュースになるかも知れないのに(^^)
今や日本史は履修必須科目ではないし、日本史を選択しても近現代史だけを学べば「舎人」なる用語に出会う事はない。
自国の歴史を学ばないって、、さすがにおかしいとお馬鹿な文部官僚も悟ったらしい。
来年だか再来年には「歴史総合」なる必修科目に衣替えをするらしい。
半歩前進かも知れないが....教科書の構成を見るまでは安心出来ない、、、というか、今の世界史の教科書に國史の章を付け加えた程度だろうなあ
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