真実なんて所詮は神のみぞ知るが、、正しかるべき神だって盲いるときもある
どっちが正しかったのかは判らないが、決闘に勝った方が正しいとされる...それは神意だから。
シャルル六世の治世にあった最後の決闘裁判を黒澤の羅生門風に映画化してみましたっておはなし。
妻を強姦された騎士の眼線
強姦犯だと名指しされた従騎士の視座
被害者の妻の立場
それぞれが少しずつ違うのよ。
疑いのない事実は性交があったことだけだが、和姦だか強姦だかがハッキリしない。現代の裁判でも争いになりやすい。
実に興味深いのは、民事だか刑事だかが判然としない裁判だということ。
従騎士の告発理由は夫の「財産権への侵害」って凄い
あの当時のオンナの人権ってそんなものだった。
更に恐ろしい事に、決闘で騎士が負ければ、、つまり強姦されたという妻の証言は虚偽となり妻も火焙りとなるという夫婦連帯命懸けの決闘裁判!
話題を変えて、、、性交のあった頃には妻は「念願の懐胎」
一体父親は誰?
妻は無論夫の子供だと....
当時の産科医学水準って未開地の呪術医師レベルと変わるところがなく、、、以下エロ雑誌レベルのやりとりが延々と(アタシだって書くのを憚る)
曰く....
性交は懐胎の十分条件に過ぎず、必要条件は「イクこと」とされ、証人尋問ではイッタカイカナカッタのやりとり。
仮に「イッタ」のならば、夫ではなく従騎士の子である可能性もあり、さらに和姦と判断できる...
今の強制性交罪の公判では被害者の心情を慮り裁判所はかなりな配慮をするのですが、当時ですから多くの人前で、、、ほんとにオンナの人権って
決闘の結果は略します。
どっちが勝ったかの興味はアタシとしてはあまりなくて、野蛮な中世の西洋でも決闘裁判の実施時期は出産後だったという事実だけ。
倭国でも理非弁識が困難な場合は神意によるという裁判方式はありました。
クガタチ....お馬鹿なスマホ辞書では変換しません(^^)
盟神探湯と書きます。
舎人よりは難度の高い歴史用語ですが、原告あるいは被告が熱湯に腕を入れて、火傷がしない方が正しいという判断方法。
西洋でも同じようなやり方があったようでして、一般庶民向け。決闘裁判は貴族だけの特殊な神明裁判だったらしいが、倭国の事例は知らない。
中世では倭国で廃れたとされますが、足利義教が大好きだったらしい。
彼は籤引で将軍職に就いたわけですから、神意を人一倍大事にしていたのですよ。
スポーツの勝敗を籤引で決めると非難の声が上がりますが、それは歴史なり伝統に無知なだけ。
そして、NFLではまことに複雑なルールでプレイオフ出場チームが決まりますが、最後の最後で「コイントス」
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