2018年10月2日火曜日

レンブラントライト



西洋画とりわけ人物画はどうして、左上からのライティングなのか?
無論例外もあるが、多くは左上に窓があり、
その採光でかおの右側をくっきりと浮かび上がらせる。
フェルメールの大半はそういう構図である。
かれに限らずオランダ絵画の特徴でもある。

絵画の文法ということで決め事と言ってしまえばそれまで。
しかし、何か理由があるはずだ。

右優位説
東洋は左上右下であるが、西洋は逆
いまやプロトコルも西洋流儀
天子南面の場合、太陽が左から登るが故ということで
分かりやすいが、西洋は右はライトでライトは正義と考える向きもある。

右利き説
当然ながら画筆は左から右に動かすので
右側をくっきり明るく描くとのが自然

その他諸説紛々みたいですが、
視覚的に明るい側にまず目線が行き、そして暗いほうへ
美術館では、左から右の順に見ていくようになっている。
しかし、これは結果としてそうなったということだろう。

笑える説は西方浄土説
仏の住む清浄な浄土は西にあり、西(つまり左)から
後光がさすというもの。
言っちゃなんですが、浄土は仏の数だけあり、
阿弥陀の住む西方だけが浄土ではない。
薬師は東方にお住まいである。
半可知な雑学をひけらかすと恥をかく(^^)


0 件のコメント:

コメントを投稿