2018年10月9日火曜日

天邪鬼な大人の為の道徳の授業



人間は教育により始めて人間になる(カント)
人間は生活により陶冶される(ペスタロッチ)

18世紀の偉大な先人達は、
ヒトザルに教育が必須である事を強調したが、
教育が学校で行われなければならないと言ったわけではない。
家庭が教える...ユダヤでは父親の大切な仕事だったらしいが
マリア様はお母様が先生だった。
単に父親が無学だからという

しかしながら、近代という新しい時代
すなわち、3つの革命を経験して形成された時代

科学革命
市民革命
産業革命

では、これらの革命の成果物である、理性、論理、民主主義、
資本主義....つまり合理的に考え行動し、社会参加する人間を渇望する。

ある意味でステロタイプ化した大衆を養成するシステムが
必要になり、それが義務教育...というとそれらしいが、

Compulsory education

つまり「強制」教育というのが本義です。
キツイニュアンスの徴兵制度を兵役義務と言い換えるようなもの


吉田松陰は養父を師として、野良仕事をしつつ、
素読を習ったと言われるが、かような牧歌的な教育システムは
今やあまりに異端であり贅沢でもある。

ヒトザルは合理的であれかし
合理的であることを押し広める事も合理的である
と、近代とはかくもお節介なのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿