2018年10月13日土曜日
三月十五日の暗殺
歴史的に有名な暗殺であっても、その甲斐なく何も変わらなかった
例は多々ある。
暗殺の結果生じた出来事も暗殺に関わらず将来起きたであろうこと
これまた多々ある。
暫く読みさし状態の本を片付けようとしています。
今月末には、角田源氏の中巻が届くのです。
それまでには....
小説版の神聖喜劇が厳しそうだし、大人の道徳は先送り。
せめてこの巻だけは読んでしまいませんと
これほど無意味な暗殺劇は無かった。
共和政体護持の為に独裁者を倒したまでは良かったが、
結果は何も変わらない。
彼の政治スケジュール通りに帝政に移行しました。
遺言で後継者に指名された若者は、表舞台への登場が早すぎる
事となったが、苦労した分壮年期の果実はより大きくなったかも
笑止なのはテロリスト集団
後の政治工程を全く用意していなかったのかね?
プランBはおろか、プランAすら杜撰だった
シェイクスピアのかの有名な戯曲は、何故有名なのか
まったく理解できない。
そもそも暗殺劇のあと、ローマ市民は怒りと哀しみで
誰も広場に出てこなかったらしい。
登場人物の演説は作家のまったくの捏造である。
雄弁に独裁者を弾劾し、支持を集める思惑は破産。
一味はローマから逃走し、胡散霧消。
劇作家が素材とするならば、
この別荘での鳩首して善後策を協議する茶番劇こそが相応しい。
実に面白くて、ギリシャ悲劇にも喜劇にもなる。
舞台はローマから南に離れたブルータスのヴィラ
登場人物は....
カエサルの生涯の愛人にしてブルータスの母
暗殺の首謀者であるカシウス
カエサル憎しに凝り固まったブルータスの妻
黒幕と目されるローマ随一の弁護士キケロ
そして、悲劇のブルータス
舞台劇として登場人物の数も手頃だ。
嫁と姑の確執なんか容易に想像できます
実行者と黒幕のバトルや実行者同士の責任のなすり付け合い
やはり主役は母セルヴィーリアが相応しい。
絶望のあまり天を仰ぎ嘆息する
最愛の愛人の死は致し方ないが、一方の最愛の息子はカエサルの
薫陶の甲斐なく最後まで凡庸で優柔不断だっ。
to be continued
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